どんど晴れネタバレあらすじ最終回結末まで全話!夏美の女将修業はどうなる?

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比嘉愛未さんがヒロインを務めている2025年10月からNHKBSで再放送中のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」あらすじネタバレ最終回までとは?

朝ドラ「どんど晴れ」あらすじネタバレを最終回結末まで全話をご紹介。合わせて原作と脚本家、キャスト出演者などについてご紹介していきます。夏美の女将修業はどうなる?

目次

どんど晴れの原作のないオリジナル!脚本家は誰?

📺 タイトルと放送概要

どんど晴れ』は、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)第76作として、2007年4月2日〜9月29日まで放送された国民的テレビドラマです。

「どんど晴れ」というタイトルは岩手の方言で「めでたし、めでたし」といった意味があり、作品全体のテーマにも通じています。

放送期間中は全156話(1話15分)にわたり、毎週月〜土曜の朝に放送されました。

📖 原作について

『どんど晴れ』は原作をもとにした作品ではなく、NHKのオリジナル脚本として制作されています。

よくある小説・漫画などからのドラマ化ではなく、朝ドラオリジナルのストーリーとして、ヒロイン・浅倉夏美の成長を描く物語が展開されました。

ヒロイン・浅倉夏美(演:比嘉愛未)は、洋菓子店を営む家庭に生まれ、将来はパティシエとしての道を歩もうとしていました。

しかし、恋人・柾樹(内田朝陽)の実家が営む盛岡の老舗旅館「加賀美屋」に縁あって飛び込むことになり、伝統ある旅館で女将を目指して修行に励む日々が始まります。

作品では、格式ある旅館の世界に身を置いた夏美が、さまざまな試練を通して成長していく姿が丁寧に描かれています。

この物語は好評を博し、2011年にはスペシャルドラマとして続編が制作・放送されました。

また、『どんど晴れ』はその完成度の高さが評価され、第16回橋田賞(2008年)を受賞しています。

✍️ 脚本家

脚本は小松江里子(こまつ・えりこ)さんが担当しました。

小松江里子さんは1962年に大阪で生まれました。大学を卒業後、教職に就いた経験があるものの、脚本家への情熱を捨てきれず、シナリオの勉強を始めるために脚本サークルに参加します。

そして1986年、テレビドラマ『部長刑事』で脚本家としての第一歩を踏み出しました。

25歳のときに教師の職を離れ、本格的に脚本家としての道を歩み始めます。

これまでに『はいすくーる落書2』や『セカンドチャンス』、『陰陽師』など話題作を多数手がけ、大河ドラマでは『天地人』と『花燃ゆ』の脚本を担当しました。

その後も、『花嫁のれん』シリーズをはじめ、『いつまでも白い羽根』や『#コールドゲーム』など、ジャンルを問わず幅広い作品で活躍しています。

🎵 主題歌(オープニングテーマ)

『どんど晴れ』の主題歌は、小田和正(おだ・かずまさ)さんが歌う 「ダイジョウブ」 です。

  • 発売:2007年4月25日

  • 作詞・作曲・編曲:小田和正

  • ドラマのオープニング曲として使用されたほか、当時CDシングルとしてリリースされました。

この楽曲はドラマのテーマにも合う「前向きさ」や「不安を乗り越える力」を歌った内容で、主人公・夏美の人生のテーマとも重なっています。

主題歌が盛岡駅の発車メロディとして使われているとのことで、地元・岩手との結びつきが深い楽曲として知られています。

どんど晴れネタバレあらすじ全話まとめ

1話

浅倉夏美(比嘉愛未)は、23歳の若き女性。横浜にある洋菓子店でパティシエとして腕を磨く毎日を送っています。彼女は、職人気質で実力派のケーキ職人である父・啓吾(大杉漣)、温かく穏やかな母・房子(森昌子)、そして中学生の弟・智也(神木隆之介)とともに、四人家族で暮らしています。

ある日、恋人である加賀美柾樹(内田朝陽)の祖母・カツノ(草笛光子)が喜寿を迎えることになり、夏美はその祝いの席に出席するため、初めて岩手を訪れることに。気軽な挨拶のつもりで足を運んだ夏美でしたが、柾樹の実家が代々営んでいる歴史ある旅館の壮麗さと、そこに息づく伝統の重みを目の当たりにし、思わず圧倒されてしまいます。

2話

盛岡にある格式ある旅館――そこは柾樹(内田朝陽)の実家でもあり、代々続く由緒正しい宿でした。夏美(比嘉愛未)は、恋人・柾樹の祖母であるカツノ(草笛光子)の喜寿祝いに招かれ、初めてその旅館を訪れます。

旅館の女将・環(宮本信子)をはじめ、加賀美家の親族や関係者が揃う改まった祝いの場に、夏美は当初こそ場の空気に圧倒され、緊張を隠せません。

それでも、持ち前の明るさと素直な性格が功を奏し、徐々に親戚たちとも打ち解けていきます。

そんな折、蔵の整理をしていた夏美の姿を目にしたカツノは、一瞬彼女を「座敷わらし」と見間違え、不思議な縁を感じるのでした。

夏美はこの加賀美家に、何か新しい風や幸運を運んでくれる存在なのかもしれません。

3話

加賀美家での日々を過ごす中で、夏美(比嘉愛未)は次第にその空気になじみ、まるで家族の一員のように自然に振る舞うようになっていました。そんなある日、恋人の柾樹(内田朝陽)は「どうしても見せたい場所がある」と彼女を静かな丘へと案内します。

そこには、一本の桜の木が静かに立っていました。その木は、亡くなった母・俊江(中江有里)との大切な思い出が詰まった、彼にとって特別な場所だったのです。

かつて女将として旅館を支えていた俊江は、心身の疲労から体調を崩し、若くして命を落としました。その出来事が、柾樹に旅館を離れる決断をさせた一因でもありました。

柾樹の過去と深い悲しみを知った夏美は、彼にとってただの恋人ではなく、心の支えとなる存在――彼の“心の一本桜”でありたいと、静かに誓います。

その矢先、旅館から急報が届きます。祖母・カツノ(草笛光子)が突然体調を崩し、倒れたという知らせに、穏やかだった時間は一変。新たな局面へと物語が動き出します。

4話

旅館「加賀美屋」の精神的支柱とも言える存在、カツノ(草笛光子)が突然体調を崩したことで、館内には重苦しい空気が漂い始めます。長年にわたり旅館をけん引してきたカツノの健康状態を案じながらも、現女将の環(宮本信子)とその長男・伸一(東幹久)は、旅館の将来を見据えて施設の改装を進めようとしており、その動きにあわせてカツノに引退の時期を意識させようとしていました。

一方、床に伏せるカツノは孫・柾樹(内田朝陽)をそばに呼び、「加賀美屋を継いでほしい」と静かに願いを伝えます。けれども柾樹には、夏美(比嘉愛未)との結婚を機に横浜での新たな人生を考える思いがあり、祖母の想いをすぐには受け止められずにいました。

そんな折、夏美は一足早く横浜に戻ることになります。柾樹は普段と変わらぬ態度を見せるものの、その言動の端々から、どこか心の揺らぎが感じられます。まだ自らの進むべき道に確信を持てず、心の中では葛藤を抱えていたのです。

5話

新作スイーツの開発に情熱を注いでいた夏美(比嘉愛未)でしたが、恋人・柾樹(内田朝陽)からしばらく連絡が途絶えたままで、不安な思いが募っていきます。

ある日、納品業務のために彼が勤務するホテルを訪れた夏美は、久々に柾樹と顔を合わせます。彼は「今夜、話したいことがある」とだけ口にしますが、それ以上の言葉はなく、どこか距離を感じさせる態度で職場に戻っていきました。

その晩、柾樹が家に来ると知った房子(森昌子)は、彼のために腕をふるって夕食を準備し、弟の智也(神木隆之介)も張り切って手伝います。家族は温かく迎える準備を整えるものの、夏美の胸の内には言い知れぬ不安が押し寄せていました。

柾樹の曖昧でどこか他人行儀な様子が、ふたりの築いてきた絆にわずかな亀裂を生み始めていたのです。

6話

仕事を終えた柾樹(内田朝陽)が夏美(比嘉愛未)の実家を訪れると、父・啓吾(大杉漣)や母・房子(森昌子)は彼を温かく迎え、笑顔がこぼれます。久しぶりに家族が顔をそろえた食卓には和やかな雰囲気が広がり、にぎやかな会話が飛び交います。

しかし、話題が結婚に及ぶと、それまでの空気が一変。柾樹は突然、盛岡へ戻って旅館の後継ぎになる決心をしたと告げるとともに、夏美との婚約を白紙に戻したいと申し出ます。

思いも寄らない言葉に啓吾は怒りを爆発させ、「出て行け!」と一喝。柾樹は黙って頭を下げ、その場を後にします。

玄関を飛び出して彼の背中を追いかけた夏美は、こみ上げる想いを抑えきれずに叫びます――「私、女将になります!」その声には、揺るぎない覚悟と強い意志が込められていました。

7話

柾樹(内田朝陽)の帰郷が目前に迫る中、加賀美屋では大女将・カツノ(草笛光子)と現女将・環(宮本信子)との間に長年くすぶっていた微妙な緊張が、ついに表面化し始めます。旅館の今後をどう導くべきか、それぞれの想いがぶつかり、重苦しい空気が漂い始めます。

その頃、横浜に戻っていた夏美(比嘉愛未)は、柾樹から婚約解消を告げられた傷心を抱えながらも、彼が加賀美屋を継ぐ決意を知り、自らの覚悟を新たにします。「自分も女将として彼を支えたい」——その信念に迷いはありませんでした。

しかし、突然の進路変更に、父・啓吾(大杉漣)と母・房子(森昌子)は驚きを隠せず、焦らず考えるよう諭そうとします。それでも夏美の意思は固く、決意を胸に、再び柾樹と向き合うため盛岡へ向かうのでした。

8話

夏美(比嘉愛未)がパティシエとしての夢をあきらめ、盛岡での新たな人生を歩む決意を口にしたとき、父・啓吾(大杉漣)の胸には複雑な想いがこみ上げました。これまで娘の夢を一番近くで応援してきただけに、その選択をすぐに受け入れることはできなかったのです。

不安を募らせた啓吾は、柾樹(内田朝陽)が働くホテルを訪ね、娘との関係を終わらせるよう強く求めます。その一件を知った夏美は、父の一方的な態度に反発し、親子の間に激しい言い争いが起こってしまいます。

その夜、母・房子(森昌子)は静かに啓吾の本心を語り、彼がどれほど娘の幸せを思っているのかを伝えます。そして、そっと寄り添いながらこう言葉を添えるのでした。「どう生きるかを決めるのは、あなただけよ」。

その母の一言が、夏美にもう一度、自分の進む道への覚悟を固めさせるきっかけとなったのです。

9話

体調を崩していたカツノ(草笛光子)でしたが、長年親しんできた常連客が宿泊すると知り、体に鞭を打って旅館の場に立つ決心をします。まだ本調子ではないものの、その姿勢には、女将としての誇りと責任を強く感じさせるものがありました。

しかし一方で、自分こそが今の加賀美屋を任されているという自負を持つ環(宮本信子)は、そんなカツノの行動に対し、内心穏やかではいられません。二人の間には、女将としての立場を巡る微妙な火花が散り始めていました。

その頃、横浜では柾樹(内田朝陽)が体調を崩して寝込んでおり、夏美(比嘉愛未)は懸命に看病を続けていました。弱った彼がふと口にした言葉に、夏美は彼の本心を感じ取ります。

彼の気持ちは、まだ自分に向いている——その確信を得た夏美は、なぜ柾樹が結婚を断ろうとしたのか、その裏にある優しさと葛藤をようやく理解するのです。

10話

夏美(比嘉愛未)の進路をめぐる意見の食い違いが、啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)の夫婦間に影を落とし、会話もどこか噛み合わなくなっていました。そんな状況の中、夏美が帰宅し、改めて「柾樹(内田朝陽)と一緒に盛岡で生きたい」と、揺るぎない決意を家族に伝えます。

その言葉に対し、啓吾は感情を抑えきれず、「そこまで言うなら、もう親としては関わらない」と言い放ち、家を出て行ってしまいます。胸を痛めながらも、夏美は父からかつて与えられた課題に向き合おうと、夜通し厨房にこもり、真剣な表情で新たなケーキ作りに取り組みます。

夜が明け、啓吾が帰宅すると、厨房のテーブルには彼女が丹精込めて仕上げたケーキとともに、父への想いを丁寧に綴った手紙がそっと置かれていました。娘からの真っ直ぐな気持ちは、言葉以上に深く父の心に響いていきます。

11話

夜行バスで盛岡にたどり着いた夏美(比嘉愛未)は、疲れを感じさせる様子もなく、真っ直ぐに加賀美屋の玄関をくぐります。突然の来訪に驚いた大女将・カツノ(草笛光子)は、何か裏があるのではと警戒の色を浮かべます。

カツノは、夏美が柾樹(内田朝陽)に旅館の跡を継がせまいと説得に来たのだと早合点しますが、女将・環(宮本信子)から「2人の婚約はすでに解消された」と知らされ、思いもよらぬ展開に言葉を失います。

そんな中、夏美は真摯な眼差しで「ここで一から修業させてください」と頭を下げます。けれどもカツノは即答を避け、「今夜は泊まっていきなさい」とだけ言い残します。

それでも夏美は、感謝の気持ちを行動で示そうと、厨房の手伝いを申し出ますが、不慣れな調理場で要領を得ず、かえって現場に混乱を招いてしまうのでした。

12話

旅館の厨房で思わぬミスをしてしまい、落ち込む夏美(比嘉愛未)は、自分の力不足を痛感し、悔しさをにじませていました。そんな彼女のもとに、不意に横浜から柾樹(内田朝陽)が姿を現します。

最初、柾樹は夏美を連れ戻すつもりで訪れたのですが、彼の前で「私はあなたの“心の拠り所”になりたい」と真っ直ぐに気持ちを伝える夏美の言葉に、心を大きく動かされます。そして彼もまた、「君のいない毎日なんて、もう想像できない」と胸の内を吐露します。

気持ちを再び通わせたふたりは、共に未来を歩む決意を新たにし、大女将・カツノ(草笛光子)の前で「ここで働かせてください」と丁寧に頭を下げます。その誠意に打たれたカツノは、ついに夏美の仲居としての修業を正式に認めるのでした。

13話

夏美(比嘉愛未)はついに、老舗旅館での仲居修業に足を踏み入れることになりました。大女将・カツノ(草笛光子)の指示のもと、教育係を任された環(宮本信子)は、仲居頭の小野時江(あき竹城)に対し、遠慮なく厳しく鍛えるようにと命じます。

まず夏美が取りかかったのは、館内の従業員一人ひとりに礼を尽くして挨拶すること。そして彼女に与えられた最初の実務は、来館客の履物を一足ずつ丁寧に磨き上げるというものでした。時江の視線は鋭く、わずかな汚れも許されません。

玄関周辺の掃除から始まり、細かな所作や礼儀作法の稽古まで、夏美の一日はぎっしりとスケジュールが詰まっています。座る時間もほとんどなく、張り詰めた空気の中での修業は、まさに神経をすり減らすような日々です。

伝統と格式を重んじる旅館で働くということ――その重圧と責任の大きさが、夏美に次々と試練として降りかかっていくのでした。

14話

夏美(比嘉愛未)は仲居としての初日を迎え、同僚の松本佳奈(川村ゆきえ)とはすぐに親しくなり、打ち解けた関係を築くことができました。しかし一方で、旅館の他の仲居たちや従業員たちは、大女将の孫と婚約していたという夏美の背景に警戒心を抱き、心の壁を取り払うことには消極的です。表面上は礼儀正しく接していても、どこか距離を置いた対応が続きます。

さらに、仲居頭の時江(あき竹城)による指導も容赦なく、夏美は些細なミスでも何度もやり直しを命じられ、心身ともに疲れ切っていきます。

ようやく一日の仕事を終えたころ、佳奈の案内で夏美は彼女の住む下宿「イーハトーブ」へ向かいます。そこでは、一風変わった魅力を持つ住人たちとの新たな出会いが、夏美を待っているのでした。

15話

夏美(比嘉愛未)が新たな生活の拠点とすることになった下宿「イーハトーブ」は、柾樹(内田朝陽)の高校時代の先輩・岩本裕二郎(吹越満)が管理人を務める場所でした。海外出身者のダニエル・カールをはじめ、個性豊かな住人たちに囲まれながらも、夏美はすぐに馴染み、明るく賑やかな毎日をスタートさせます。

その頃、横浜では柾樹が浅倉家を訪れ、父・啓吾(大杉漣)に向かって「もう一度、夏美との結婚を認めてほしい」と真剣な面持ちで訴えますが、啓吾の反応は冷たく、取り合ってもらえません。

一方の夏美はというと、旅館での仕事に全力を注ぎ、明るさと努力を武器に仲居として着実に力をつけていきます。ところが、そんな彼女を思いがけない出来事が待ち受けていたのです。

16話

雨の降るある日、夏美(比嘉愛未)は玄関に滑り止めマットを敷くのを失念してしまい、その結果、宿泊客の吉田(山本圭)が足を滑らせて転倒し、けがを負ってしまいます。本来は、新人仲居の佳奈(川村ゆきえ)がその注意事項を伝え忘れていたことが原因でしたが、周囲の仲居やスタッフたちは、次第に夏美に責任を押し付けるような態度をとるようになり、彼女はさらに孤立感を深めていきます。

その夜、夏美は偶然、女将の環(宮本信子)が吉田の部屋の前で静かに気配をうかがっている姿に気づきます。環は「お客様に快適に過ごしていただくためには、見えないところで常に気を配るのが私たちの務め」と静かに語りかけます。

その言葉に深く心を打たれた夏美は、自分も同じように心を尽くせる仲居になりたいと強く感じ、その晩は環と並んで廊下に待機しながら、宿の心を学びはじめるのでした。

17話

女将・環(宮本信子)の細やかなおもてなしに深く感銘を受けた夏美(比嘉愛未)は、自分にもできる心配りがないかと模索を始めます。宿泊客の吉田(山本圭)のために何かできることを見つけたいという想いが、彼女の中に芽生えていきます。

一方その頃、加賀美家では夏美が大女将のもとで本格的な修業に励んでいることを聞き、兄の伸一(東幹久)はその将来を案じていました。彼は妻の恵美子(雛形あきこ)に、女将としての訓練を受けさせるべく、動き出します。

そんな中、夏美は吉田が亡き妻と毎年足を運んでいたという八幡平の高山植物に関する思い出を耳にします。すでに腰を痛めている吉田にとって再訪は難しいものの、何とかしてその願いを叶えられないかと、夏美は真剣に方法を探り始めるのでした。

18話

夏美(比嘉愛未)は、宿泊客の吉田(山本圭)に、亡き妻との思い出が残る八幡平への小旅行を提案します。はじめは、思い出に触れることをためらい、ため息をついていた吉田でしたが、夏美の真心からの誘いに心を動かされ、再びその地を訪れる決意を固めます。

雄大な八幡平の自然の中で、吉田は亡き妻との日々に想いを馳せながら静かに涙を流し、夏美の温かな後押しによって、前を向く力を取り戻していきます。

その様子をそっと見届けていた女将・環(宮本信子)は、夏美が見せた細やかな気配りと実行力に、女将としての素質を感じ取り始めていました。

修業も軌道に乗り始めたかに見えた矢先、旅館では新たな動きが起こります。夏美の成長ぶりを目の当たりにした環は、このままでは家族経営のバランスが崩れかねないと危機感を抱き、義理の娘・恵美子(雛形あきこ)にも本格的な女将修業を始めさせる決意を固めるのです。

19話

仲居として日々の業務を真面目にこなす夏美(比嘉愛未)の姿を見て、伸一(東幹久)は次第に落ち着かない気持ちを抱くようになります。このままでは主導権を握られてしまうのではないかという不安に駆られた彼は、妻・恵美子(雛形あきこ)に「女将としての訓練を始めてみないか」と持ちかけます。

その動きを待っていたかのように、女将の環(宮本信子)もこの機を好機と捉え、積極的に恵美子の背中を押します。

環の思いを受けて、恵美子の旅館入りについて正式な承諾を得るべく、大女将のカツノ(草笛光子)のもとへ相談がなされます。心のどこかで、夏美を次代の女将にと考えていたカツノにとって、環の提案は複雑な感情を呼び起こすものでしたが、最終的に恵美子の修業開始に同意を示します。

そして翌朝、恵美子は晴れて「女将見習い」として加賀美屋での新たな日々をスタートさせることになりました。

20話

恵美子(雛形あきこ)が女将見習いとして本格的に修業を始めたことで、加賀美屋の空気はどこか緊張感を帯び始めます。従業員たちの間には、女将・環(宮本信子)の意図を察した空気が漂い、次第に夏美(比嘉愛未)への視線も厳しさを増していきます。

やがて夏美には、恵美子の代わりとして加賀美家の母屋の家事全般を任されることになり、旅館業務と並行して多忙な日々を過ごすことに。一方で、環のあからさまな采配には、大女将・カツノ(草笛光子)も快く思わず、苛立ちを募らせていきます。

それでも夏美は、「家族の一員として信頼されたからこそ」と前向きに受け止め、黙々と家事に励みます。そんな健気な姿とは対照的に、旅館の実務に追われる恵美子は、育児にまで手が回らず、心の余裕を失いつつありました。

表向きは修業に励む姿勢を見せながらも、彼女の内には少しずつ不満と疲れが蓄積されていくのでした。

21話

夏美(比嘉愛未)が仲居としての仕事に加えて、加賀美家の母屋の家事まで引き受けていると知った柾樹(内田朝陽)は、横浜での業務を一刻も早く終えて盛岡へ戻ることを夏美に伝える決意を固めます。

その頃、旅館で女将修業に励んでいた恵美子(雛形あきこ)は、仕事に身が入らず、子どもたちのことが常に頭を離れない状態が続いていました。その結果、業務でのミスも重なり、自分はこの役目に向いていないのではないかと悩み始めます。

そんなある日、思いがけず夏美と心を交わす時間が生まれます。まっすぐに向き合ってくれる夏美の言葉に触れたことで、恵美子は少しずつ気持ちを立て直していきます。

そして、目の前で着実に成長しながら人と誠実に関わる夏美の姿を見つめながら、恵美子の胸には「真の女将にふさわしいのは、もしかしたら夏美なのかもしれない」という思いが静かに芽生えていくのでした。

22話

「今は女将修業よりも、子どもたちと過ごす時間を大切にしたいの」——そんな恵美子(雛形あきこ)の素直な訴えにも、夫の伸一(東幹久)は耳を傾けようとはしません。彼の心中には、柾樹(内田朝陽)の帰郷と夏美(比嘉愛未)の台頭によって、自分たちの立場が脅かされるのではという焦燥感が募り、家族への気遣いにまで思いが至らなくなっていたのです。

一方その頃、横浜では柾樹が夏美との人生を真剣に考え、彼女の父・啓吾(大杉漣)に結婚の許しを得ようと決意し、浅倉家の玄関を叩いていました。これまで柾樹との接触を避けてきた啓吾でしたが、その日ばかりは態度を和らげ、自ら酒を酌み交わそうと彼を席に招くのでした。

23話

日が暮れても健太と勇太の兄弟が帰宅しないことに気づいた夏美(比嘉愛未)は、不安を抱えながら懐中電灯を手に外へ捜しに出ます。同じ頃、母親の恵美子(雛形あきこ)も、旅館の仕事を優先するよう諭す環(宮本信子)の制止を振り切り、わが子の行方を探して町を駆け回ります。

しばらくして、2人の兄弟は裕二郎(吹越満)に発見され、下宿先「イーハトーブ」で無事に保護されていたことが分かります。再会の瞬間、恵美子は安堵のあまり思わず涙しながら、叱責とともに強く子どもたちを抱きしめました。久しぶりに親子が心を通わせ、その温もりを確かめ合う大切な時間が流れます。

しかし、ようやく家族の絆を取り戻したかに見えたその裏では、まだ解決しきれていない問題が静かに横たわっていたのでした。

24話

家族が一堂に会した席で、健太と勇太は厳しく叱られ、しゅんとした様子で下を向いていました。その姿を見ていた恵美子(雛形あきこ)は、「今夜だけでも、子どもたちのそばにいてあげたい」と懇願しますが、環(宮本信子)は旅館の業務を優先すべきと譲らず、恵美子の言葉に耳を貸そうとはしません。

そんな中、恵美子の思いに共感した夏美(比嘉愛未)が静かに言葉を挟むと、伸一(東幹久)は感情を抑えきれず、夏美の行動に対して怒りをあらわにします。

張り詰めた空気が漂うその場に、ふいに現れたのは大女将・カツノ(草笛光子)でした。彼女は「恵美子が母としての道を選ぶのは自然なこと」と告げ、女将修業から退くことを認めると同時に、自ら再び現場に戻る意志を明らかにします。

その一言が、重く淀んでいた空気を一気に変え、場に静かな安堵が広がっていくのでした。

25話

加賀美屋にて、大女将・カツノ(草笛光子)が現場に復帰することとなり、旅館内に新たな風が吹き始めます。これまで女将として旅館の運営を一手に担ってきた環(宮本信子)は、その突然の復帰劇に戸惑いを覚え、内心では納得のいかない思いを抱えていました。

一方の夏美(比嘉愛未)は、仲居としての日々にようやく慣れ始め、職場の人々との関係も徐々に円滑になってきます。特に、同じ「イーハトーブ」で暮らす佳奈(川村ゆきえ)とは信頼関係を築き、盛岡で心許せる大切な存在となっていました。

そんなある日、夏美は外出先で偶然目にした光景に足を止めます。川辺で地元の子どもたちと無邪気にサッカーを楽しむ男性──それは、韓国出身のジュンソ(リュ・シウォン)でした。この思いがけない出会いが、やがて加賀美屋と夏美の運命に、静かに新たな展開をもたらすことになるのです。

26話

加賀美屋に韓国からの宿泊客として、ジュンソ(リュ・シウォン)が訪れることに。以前、川辺で偶然出会った彼が落としたハンカチを返そうとした夏美(比嘉愛未)だったが、その前に環(宮本信子)がそれを手にしてしまいます。実は環はジュンソの熱心なファンであり、彼が韓国で有名な俳優であることに誰よりも興奮を隠せなかったのです。

一方で、加賀美屋に滞在中のジュンソはどこか沈んだ様子を見せ、付き添いもマネージャーの姿もなく、まるで心に深い悩みを抱えているかのように静かに時間を過ごしていました。

その頃、横浜では柾樹(内田朝陽)がある事情を抱え、しばらく盛岡に戻ることができない状況に陥っていました。しかし、遠く離れた夏美に余計な心配をかけたくないという思いから、真実を打ち明けられずに悩み続けていたのです。

27話

柾樹(内田朝陽)が事情によりしばらく盛岡へ戻れないと知った夏美(比嘉愛未)は、心にぽっかりと穴が空いたような表情で過ごしていた。そんな彼女に、宿泊中のジュンソ(リュ・シウォン)が控えめに声をかける。「もしよければ、この街を案内してもらえませんか?」

気分を変えるきっかけになるかもしれないと考えた夏美は、その申し出を受け入れ、ジュンソとともに盛岡の名所を巡ることに。しかし、観光地を歩いても彼の表情は終始どこか曇りがちで、視線もどこか遠くを見つめているようだった。まるで心に大きな荷物を抱えているように。

やがて二人は、休憩に立ち寄った喫茶店で一息つく。そこで夏美が思わず柾樹と電話で言い争いになってしまい、険悪な空気が流れる。そんな彼女の姿を静かに見つめていたジュンソが、ぽつりと呟く。

「実は…僕も会いたい人がいるんです」

その瞳には、遠く離れた誰かへの想いがじんわりと浮かんでいた。ジュンソは、日本に来た理由を明かします。それは、行方不明になったかつての恋人を探すためだったのです。

28話

ジュンソ(リュ・シウォン)が2年前、日本滞在中に出会った恋人の消息を追っていると知った夏美(比嘉愛未)は、彼の真剣な眼差しに心を打たれ、自ら協力を申し出ます。「何か力になれたら」と、彼女の中には強い使命感が芽生えていました。

早速、下宿先「イーハトーブ」の管理人・裕二郎(吹越満)や住人のアキ(鈴木蘭々)にも事情を打ち明け、情報収集に協力を仰ぎます。街中を駆け巡り、わずかな手がかりを求めて奔走する夏美たちでしたが、なかなか決定的な情報にはたどり着けません。それでも、ジュンソの焦燥と胸の痛みに寄り添いながら、誰一人あきらめようとはしませんでした。

一方、横浜では浅倉家に予想外の展開が訪れます。これまで頑なに反対していた啓吾(大杉漣)が、突如として夏美と柾樹(内田朝陽)の結婚を認めると口にしたのです。その急な変化に、妻の房子(森昌子)は強い疑念を抱き、夫婦のあいだには新たな緊張が走り始めていました。

そんな最中、加賀美屋のロビーに見知らぬ男性が現れます。彼はジュンソのマネージャーを名乗り、慌ただしい様子で彼の居場所を探していたのです。何やらただならぬ事態の訪れを予感させるような、張りつめた空気が漂っていました。

29話

夏美(比嘉愛未)と「イーハトーブ」の仲間たちは、ジュンソ(リュ・シウォン)が探し求めるかつての恋人の行方を追い続けていた。しかし、どれだけ動いても有力な手がかりは見つからず、時間だけが無情に過ぎていきます。

帰国を翌日に控えたジュンソの表情には、焦りと諦めが入り混じった陰りが浮かび、無言のまま佇んでいました。夏美もまた、思うような成果を得られず落胆し始めていたところ、大女将・カツノ(草笛光子)がそっと声をかけます。

「大切なのは、目に見える結果じゃない。お客様の心に寄り添うこと、それが“おもてなし”の原点よ」

その言葉に背中を押された夏美は、自らの役目を改めて見つめ直し、静かに前を向きます。

「最後まであきらめないで。一緒に、もう一度探しましょう」――そうジュンソに力強く語りかけた、その直後のこと。夏美の携帯に一本の電話が入ります。

その一報が、思いがけない展開の幕開けとなるのでした。

30話

ビリー(ダニエル・カール)の粋な計らいによって、ジュンソ(リュ・シウォン)は地元ラジオ番組へのゲスト出演が叶うことに。マイクの前に座った彼は、かつて心を交わした恋人に向けて、「今度こそ、そばにいたい」と静かに、そして真摯に胸の内を語ります。

その言葉に耳を傾けていた夏美(比嘉愛未)は、ジュンソの真っ直ぐな想いに心を動かされ、自分自身の気持ちと改めて向き合います。そして、離れた場所で奮闘している柾樹(内田朝陽)を信じて待ち続けようと、静かに決意を固めるのでした。

翌日、ジュンソの帰国を目前に控えたその時、ついに彼の恋人の居場所が判明します。なんとしても再会の機会をつなぎたいと願う夏美は、出発を急ぐマネージャーたちの制止を振り切り、全力でジュンソの背中を押そうと行動を起こします――彼の思いが届くことを信じて。

その後、ジュンソから無事に恋人に再会したと報告を受ける夏美でした。

31話

慣れない盛岡での暮らしと仲居の仕事に少しずつ疲れを見せ始めていた夏美(比嘉愛未)のもとへ、思いがけず柾樹(内田朝陽)が姿を現します。しばらく戻れないと告げたままにしていたことを悔やみ、夏美の様子が気になって駆けつけたのでした。

そんな柾樹の突然の訪問に、下宿仲間の岸本聡(渡邉邦門)は思わず怒りをぶつけます。「夏美さんがどれだけ頑張っているか、もっと真剣に考えてほしい」と、厳しい言葉で彼を叱責します。

その夜、夏美はお酒の力も借りて、旅館での慣れない修業や心の葛藤を柾樹に打ち明けます。そんな彼女に、柾樹は「父・啓吾(大杉漣)がついに結婚を認めてくれた」とそっと告げます。その言葉に、夏美の顔には安堵と喜びが入り混じった笑顔が浮かびました。

一方その頃、横浜では啓吾と房子(森昌子)が心を決め、娘と柾樹の未来を見届けるため、盛岡へと足を運ぶ準備を進めていたのでした。

32話

柾樹(内田朝陽)との束の間の再会に心を支えられた夏美(比嘉愛未)は、改めて仲居としての修業に気を引き締めて向き合うようになります。通常業務の枠を超えた庭木の植え替えを任された際も、一切手を抜かず、黙々と作業に打ち込むその姿に、旅館の仲間たちも次第に一目置くようになっていきました。

ちょうどその頃、柾樹と入れ替わるかのように、夏美を案じた父・啓吾(大杉漣)をはじめとする家族が、突然加賀美屋を訪ねてきます。ところが、フロントにいた伸一(東幹久)は、客の身なりだけで「上客ではない」と決めつけ、満室を理由に宿泊を断ってしまうのです。

その夜、修業を終えて下宿へ戻った夏美の耳に届いたのは、ビリー(ダニエル・カール)が奏でる穏やかなギターの旋律。そしてその音に合わせて、見覚えのある声が軽やかに歌っていました。目を向けると、両親と弟が笑顔で歌っている姿がそこにありました。

思いがけず再会した家族の温もりに、夏美の胸には優しい安堵がじんわりと広がっていくのでした。

33話

夏美(比嘉愛未)は、久々に家族と再会できた喜びを全身で噛みしめていた。とりわけ、父・啓吾(大杉漣)がようやく自分の道を認めてくれたことに、深い感謝の気持ちが込み上げる。そして母・房子(森昌子)の胸に飛び込んで涙を流せたことで、張り詰めていた心がそっとほぐされていくのを感じていた。

翌朝、夏美は働き先である加賀美屋を家族に案内することに。啓吾は、大女将・カツノ(草笛光子)に深々と頭を下げ、「どうか娘を見守ってやってください」と真摯に訴える。その一方で、前日家族が宿泊を断られたことを耳にしたカツノは、フロント対応を誤った伸一(東幹久)に対して、女将・環(宮本信子)に厳しい指摘を入れる。

その後、庭で泥にまみれながら一心に作業を続ける夏美の姿を見た啓吾たちは、そのひたむきな努力に胸を打たれ、改めて娘のことを思わずにはいられなかった。どこか誇らしくもあり、また心配も募る、そんな複雑な感情が胸をよぎるのだった。

34話

啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)は、庭で泥まみれになりながらも懸命に働く夏美(比嘉愛未)の姿を目にし、思わず胸を締めつけられるような思いを抱いていました。娘の健康や労働環境を案じる気持ちは募るばかり。そんな折、伸一(東幹久)や仲居頭の時江(あき竹城)から、「旅館の経営状況は厳しい」「かつて柾樹の母親が激務の末に亡くなった」などと不安を煽るような話まで耳に入り、心配はさらに膨らんでいきます。

一方その頃、夏美は弟の智也(神木隆之介)を迎えに、南部鉄器の工房へと足を運んでいました。そこで彼女を迎えたのは、職人として腕を振るう聡(渡邉邦門)。

工房内を案内される中、夏美は旅館でも何度か見かけていた無口な年配の男性・平治(長門裕之)が、実はその道では名の知られた伝統工芸の名匠だったという事実を初めて知り、驚きを隠せませんでした。

35話

夏美(比嘉愛未)のもとを訪れた父・啓吾(大杉漣)と母・房子(森昌子)は、「もう横浜に戻ってこないか」と優しく促すが、夏美は頑なに首を縦に振らず、その申し出を受け入れようとはしません。

翌朝、庭の手入れをしていた夏美は、大女将・カツノ(草笛光子)から声をかけられます。そこで、自分に何の相談もなく両親が帰郷を決めようとしていたことを知らされ、驚きとともに強い憤りを覚える夏美。

その場でカツノは啓吾に向き直り、「なぜ私はこの子に女将の道を託したいと思ったのか」を静かに語り始めます。そして、「自分に残された時間を、夏美さんという一人の若者にかけてみたい」と、深い想いをにじませながら本心を明かします。

カツノの真摯な言葉に打たれた啓吾は、葛藤の末に、娘の未来を加賀美屋に委ねることを決意するのでした。

36話

カツノ(草笛光子)の真摯な思いに心を動かされた啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)は、ついに娘・夏美(比嘉愛未)を加賀美屋に託すことを決意し、自分たちは横浜へ帰ることにします。

その後、夏美は旅館の庭の管理を任され、植物の手入れに心を込めて取り組む日々が始まります。しかし、手を尽くしても思うように植物が育たず、思わぬ苦労に直面することに。

そんな中、寡黙な職人・平治(長門裕之)がそっと声をかけてくれます。「手をかけ過ぎると、かえって弱ってしまうこともあるんだよ」――その言葉は、夏美の胸に深く響きます。

ふと、自身と両親との関係を振り返った夏美は、これまで見えていなかった両親の愛情の深さに初めて気づきます。これまで直接伝えることができなかった感謝の気持ちを、手紙にしたためようと静かに心を決めるのでした。

37話

いよいよ夏美(比嘉愛未)は、加賀美屋の客室係としての見習い業務に正式に取り組むことを許され、実務の第一歩を踏み出すことに。その指導役を任されたのは、長年現場を支えてきたベテラン係・時江(あき竹城)。厳しさの中にも温かさを持った彼女の指導のもと、夏美は現場の空気を肌で感じながら実践を積み重ねていきます。

彼女が初めて担当する宿泊客は、東京から訪れた著名な経済評論家・斎藤愛子(とよた真帆)と、その幼い息子・翼(川口翔平)。多忙な愛子に代わり、夏美は盛岡の観光案内を引き受けたり、夕食時には翼の相手をしたりと、細やかな気配りで信頼を築いていきます。

一方、加賀美屋の跡継ぎとしての立場にある伸一(東幹久)は、着実に成長を見せる夏美の姿に、次第に焦燥感を募らせていきます。さらに、母である環(宮本信子)がたびたび夏美に目をかけている様子に、胸の奥で言いようのないもやもやとした思いを抱き始めていたのでした。

38話

環(宮本信子)と息子の伸一(東幹久)の間にできた心の距離はなかなか縮まらず、家族で囲む食卓にもどこか重苦しい空気が漂うようになります。些細な話題ですら口論に発展しがちで、あるとき伸一は思わず「こんなときに頼れない母親なんて…」と感情をぶつけてしまいます。その言葉は、環の胸に深く突き刺さり、静かに心を揺さぶりました。

一方、見習いとして努力を重ねる夏美(比嘉愛未)は、宿泊中の少年・翼(川口翔平)に盛岡の夏を体験させたいと、地元のお祭り『さんさ踊り』に誘うことを思いつきます。しかし、母の斎藤愛子(とよた真帆)は日程を前倒しし、自ら連れて行く予定だと話します。

ところが当日、仕事の都合で愛子が予定通りに動けず、楽しみにしていた翼はお祭りへ行けない状況に。落胆する少年の様子に胸を痛めた夏美は、自分が連れて行こうと名乗り出ますが、職場のルールや立場を理由に周囲から反対の声が上がります。

葛藤の中で揺れる夏美は、与えられた役割と自らの信念の狭間で静かに答えを探し、大切なものを守るために一歩を踏み出す決意を固めていくのでした。

39話

母・愛子(とよた真帆)と一緒に『さんさ踊り』を楽しむはずだった翼(川口翔平)は、仕事で帰りが遅れる母を待ちながら、静かに時間を過ごしていました。文句ひとつ言わず、じっと我慢する彼の姿に胸を打たれた夏美(比嘉愛未)は、迷うことなく「一緒にお祭りへ行こう」と優しく声をかけます。

祭り会場では、色とりどりの浴衣に身を包んだ人々が踊りを楽しみ、夏美と翼もそのにぎやかな空気の中で自然と笑顔を交わします。短いながらも温かな時間が流れ、2人の間には静かな絆が生まれていきます。

帰り道、夏美は翼を連れて下宿先の「イーハトーブ」へ立ち寄ります。そこではアキ(鈴木蘭々)やビリー(ダニエル・カール)ら仲間たちが出迎え、裕二郎(吹越満)の手作りしたずんだ餅を囲んで楽しいひとときを過ごします。

しかし、旅館へ戻ろうとしたその矢先、元気だった翼が突然体調を崩して倒れてしまいます。あまりにも急な出来事に、その場の空気は一瞬で緊迫感に包まれていくのでした。

どんど晴れ最終回ネタバレ結末!夏美の女将修業はどうなる?

以下の記事では夏美の女将修業に危機が訪れる彩華の出現から結末までのネタバレをご紹介しています。

どんど晴れ彩華(あやか)はどうなる?今後のネタバレを最後まで

加賀美屋が乗っ取られる!?ピンチに陥る

物語も終盤に差し掛かる頃、老舗旅館・加賀美屋に大きな転機が訪れます。環(宮本信子)の長男・伸一(東幹久)が、旅館の経営に関わる重要な株式を秋山(石原良純)に譲ってしまったのです。

この株を得た秋山は、旅館の伝統を無視した大規模改装を強要。それに応じなければ、株主総会で家族による運営を排除すると、強硬な姿勢を崩しません。

その影響は従業員にも波及。秋山の言葉に乗せられた仲居たちが労働環境の改善を訴えてストライキを起こし、事態は深刻化。さらに、秋山は周辺旅館の買収にも乗り出し、優秀な人材であった清美(中村優子)らが次々と他所に流出。加賀美屋はかつてないほど追い詰められていきます。

夏美の背中を押す父親!そして旅館立て直しへ

ちょうどその頃、夏美(比嘉愛未)の父・啓吾(大杉漣)が脳梗塞で倒れ、横浜の病院に緊急搬送される事態に。手術は成功しますが、医師からは後遺症の可能性を指摘され、夏美と母・房子(森昌子)、弟の智也(神木隆之介)は不安を抱えます。

意識を取り戻した啓吾は、「加賀美屋を守れ」と娘に盛岡への帰還を促します。家族全員がその思いに賛同し、夏美は再び旅館へ向かう決意を固めます。

一方、環は秋山の提案を受け入れざるを得ない状況に追い込まれていました。

そんな中で帰ってきた夏美は、「一週間で立て直す」と力強く宣言。計画も策もない中での言葉でしたが、その真剣な覚悟が周囲に伝わります。

かつての料理長・篠田(草見潤平)や、対立していた彩華(白石美帆)も彼女のもとに集まり、イーハトーブのオーナー・裕二郎(吹越満)らも支援に名乗りを上げます。徐々に加賀美屋に活気が戻っていきました。

その頃、加賀美屋を影で操ろうとしていた外資の存在を察知した南部鉄器職人・聡(渡邉邦門)は、真相を探るべく東京へと向かいます。彼の行動の背景には、ある家族の絆がありました。

買収を仕掛けた驚きの人物とは?

また、韓国の人気俳優ジュンソ(リュ・シウォン)がSNSで旅館支援を呼びかけると、国内外のファンから応援の声が寄せられ、加賀美屋は再び注目を集めるように。経済評論家・斎藤愛子(とよた真帆)も外資ファンドの手法をメディアで痛烈に批判し、世論の後押しも加わります。

かつて旅館を去った仲居や板前たちも次々に戻り、加賀美屋の灯が再びともされはじめたそのとき、秋山の部下たちが営業停止の申し入れを持って現れます。ところが、秋山は彼らを制止し、「自分の株は買収には使わせない」と宣言。旅館は大きな危機を脱しました。

夏美と柾樹(内田朝陽)は、買収を仕掛けた外資系ファンドの元社外取締役・岸本(夏八木勲)を訪ねて東京へ向かいます。そこで2人は、イーハトーブで暮らす聡が実は岸本の息子であることを知り、驚愕。

聡は加賀美屋を守るために、父親を説得に来ていたのでした。

夏美は岸本に「加賀美屋の心、もてなしの精神を守りたい」と真摯に訴え、ついに買収は白紙撤回に。

夏美は若女将に!

加賀美屋が再び家族の手に戻った頃、智也が横浜から啓吾の新作スイーツ「桜のシブースト」を持ち帰ります。それは“再生”と“一本桜”をテーマにした、父からの贈り物。夏美はそれを、旅館再建の象徴にすることを決意します。

環と夏美は「女将」と「若女将」として新たな一歩を踏み出し、旅館をもう一度盛り立てることを誓い合います。

物語のラスト、柾樹と夏美は満開の一本桜の下を訪れ、これまで支えてくれた人々への感謝を胸に、空に向かって静かに祈りを捧げるのでした。「これからも見守っていてください」と、亡き大女将・カツノや柾樹の母に語りかけながら。

こうして、苦境を乗り越え、信頼と再生の物語は穏やかに幕を閉じていきます。

どんど晴れキャスト出演者まとめ

🟠 浅倉家(主人公・家族)

役名 演じた俳優 役どころ
浅倉 夏美(なつみ) 比嘉愛未 主人公。洋菓子店出身で女将修行をするヒロイン。
浅倉 啓吾(けいご) 大杉漣 夏美の父。横浜で洋菓子店を経営。
浅倉 房子(ふさこ) 森昌子 夏美の母。家族を温かく支える。
浅倉 智也(ともや) 神木隆之介 夏美の弟。優しい性格。

🏨 加賀美家・加賀美屋の人々

役名 演じた俳優 役どころ
加賀美 柾樹(まさき) 内田朝陽 夏美の婚約者で加賀美屋の跡取り。
加賀美 カツノ 草笛光子 大女将。格式ある加賀美屋をまとめる存在。
加賀美 環(たまき) 宮本信子 比較的冷静な女将。
加賀美 久則(きゅうそく) 鈴木正幸 旅館の社長。
加賀美 伸一(しんいち) 東幹久 久則の長男で経営側に関わる。
加賀美 恵美子(えみこ) 雛形あきこ 旅館の中核スタッフ。
加賀美 浩司(こうじ) 蟹江一平 兄弟の一人。
原田 彩華(はらだ あやか) 白石美帆 従業員。浩司の恋人。

🎭 その他の登場人物(ゲスト含む)

役名 演じた俳優 備考
ジュンソ(宿泊客) リュ・シウォン 韓国からの客として物語に深く関わる存在。
相沢 紗世 相沢紗世 ゲスト出演。
中江 有里 中江有里 加賀美家の関係者。
那須 佐代子 那須佐代子 旅館周辺の人物。

🧠 キャストと登場人物の関係ポイント

📌 浅倉夏美(比嘉愛未) は幼い頃から洋菓子職人を目指し、父・啓吾の店で修行中でしたが、婚約者・柾樹(内田朝陽)の実家である老舗旅館の跡取りとして女将修行するため岩手へ向かいます。

📌 加賀美屋 は格式ある旅館で、多彩な家族や従業員たちが絡み合いながら、夏美の成長と共にドラマが展開します。

📌 ゲストとして韓国スター リュ・シウォン が宿泊客役で登場するなど、制作当時話題になった出演者もいます。

  • 『どんど晴れ』は 比嘉愛未主演 のNHK朝ドラ。

  • 主要キャスト約15人以上 が物語を支え、登場人物によって多彩な人間ドラマが描かれています。

  • 家族愛・恋愛・仕事・伝統文化の継承が、登場人物の関係性を通じて深く描かれる作品です。

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