髙石あかりさん主演NHK朝ドラ「ばけばけ」主人公のトキは夫のヘブンが借金を返済した記事によりラシャメン(洋妾)だと噂されて騒動になりますが2人のモデル、小泉八雲さんとセツさんご夫妻も同じようなことがあった?
今回は小泉八雲さんとセツさん新聞が原因でラシャメン(洋妾)呼ばわりされたのか?史実をご紹介します。
小泉八雲とセツ夫妻も新聞掲載で話題になった?史実とドラマの違いとは?
朝ドラ「ばけばけ」でヘブンとトキの家族が町の話題に!
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で松江きっての有名人、ヘブンとトキ夫妻の日常が松江新報に毎日掲載され、松野家は庶民の注目の的となっています。
記者の梶谷(岩崎う大)が毎日、自宅にやってきて「今日は何か面白いことがありましたか?」と聞かれ困り果てる家族たち。
毎日、面白いことなんておきない!ですよね(^^;
それでも人の良い、トキや両親はどうにか、話題を出そうとします。
「ヘブン先生日録」として連載され、多くの庶民が関心を寄せています。
<明日のばけばけ>
「ヘブン先生日録」が
新聞に掲載され、#髙石あかり“トキ”は町の様子に驚く▼記事の続きはこちらhttps://t.co/CpiiwxX6WN#ばけばけ #トミー・バストウ #岡部たかし #池脇千鶴 #吉沢亮 #岩崎う大 #柄本時生 pic.twitter.com/ASyhM69pAI
— ザテレビジョン (@thetvjp) January 18, 2026
ある日、梶谷吾郎(岩崎う大)がまたも夕食どきに連日の取材に追われていると、母親のフミ(池脇千鶴)が厨房から声を上げた。「これって、面白い話とは違うかもしれませんが…」と前置きしながら、流しの隙間に落としてしまった箸がどうしても拾えず困っていることを明かします。
松野司之介(岡部たかし)はあきれ顔で言う。
「なんじゃ、その話は。そんなこっちゃ新聞に載せられんじゃろ」
しかしフミは食い下がりながら、
「だから言うとるじゃろうが!面白い話じゃないってば!」
すると梶谷は意外にも、
「いや、これはアリだな」と。
――翌日、永見剣造(大西信満)が目を通す新聞の見出しにはこう書かれていた。
〈腕の長いヘブン先生でも届かない隙間の箸。一家を救う救世主、求む〉
この記事を受けて、“挑戦者”たちが続々と名乗りを上げることになり、家の前には行列が。
何を書いても、話題になってしまうヘブン一家と言う驚きの展開になっていました。
新聞掲載は実話?ドラマの掲載内容も本当にあった?
ふたりのモデルである小泉八雲さんとセツさんご夫妻も、彼らの行動記録が新聞に掲載されました。
細かい記録も残っているそうで、松江の中でも特別な存在だったと理解できます。
ばけばけの「松江新報」のモデルといわれる、当時の地元紙「山陰新聞」でも、珍しい外国人教師だった小泉八雲さんの動向を、度々掲載していたようです。
しかし、ドラマで描かれた正坐で足がしびれたり、魚の小骨を上手に取り除く、といったエピソードはオリジナルとのこと。
もちろんヘブングッズもなかったと思われます(笑)
「ばけばけ」ついにトキ&ヘブングッズまで登場!現代に通じる“時の人”描写の裏側「隙間に箸」数時間議論
▼詳しい内容は画像をタップhttps://t.co/xW6QY5yrLP
— スポーツニッポン新聞社(スポニチ)【公式】 (@sponichiannex) January 21, 2026
岩崎う大さんが演じている、松野家に張り付いて取材している記者、梶谷も架空のキャラクターです。
【新着記事!】
岩崎う大が『ばけばけ』で松江新報の自称・敏腕記者「梶谷の正義とは読者が喜ぶこと。朝ドラを見ない家庭に育ったけど、ちゃんと見ておけばよかった」https://t.co/rs7pw4fRog #婦人公論 #ばけばけ
— 婦人公論 (@fujinkoron) December 9, 2025
番記者がいたのでは?という発想から創られた人物とのことです。
このように小泉夫妻のことが、新聞に度々掲載されたのは事実ですが、エピソードなどはオリジナルとなっています。
トキは世間から羨望の目で見られてきましたが、あることから軽蔑の目へと変わっていきます。
ヘブンが松野家の借金を返済した記事でトキはラシャメン(洋妾)扱いされ嫌がらせされる?
ここからネタバレですので、知りたくない方はご注意ください。
借金を返済したと言う記事が新聞に!
ついに銭太郎(前原瑞樹)への借金を完済した松野家。
すべてヘブン(トミー・バストウ)のおかげです。
借金完済パーティーを開き、銭太郎も招待した松野家。
その姿を目にした梶谷(岩崎う大)は、松野家がヘブンのおかげで借金を完済したことを記事にしました。
トキ(髙石あかり)が街に出かけると、ヘブングッズを燃やす人たちが・・・。一体何が起きたのでしょうか?
ラシャメン(洋妾)呼ばわりされ嫌がらせされる!
実は借金を返済したと言う内容に記事を見た人達からトキのことを金で買われたラシャメン、松野家は汚らわしい、などという批判が起こっていたのです。
落ち込むトキ。司之介(岡部たかし)もケンカをして顔に傷をつけていました。
羨望の的だった松野家は、一気に蔑まれるようになり、物を売ってもらえない、石を投げられる、家にゴミが投げ込まれる、といった被害を受けることになります。
第88話
梶谷(岩崎う大)の記事がきっかけで、ヘブン(トミー・バストウ)のラシャメンだと人々に勘違いされてしまうトキ(髙石あかり)。傷ついたトキを見て激高し自宅を飛び出すヘブンを、トキは気丈に引き留める。自分たちを見る人々の変わりように疲弊する司之介(岡部たかし)とフミ(池脇千鶴)。錦織(吉沢亮)もかけつけるがトキの不安は晴れない。そんな中、サワ(円井わん)やなみ(さとうほなみ)が駆けつける。
引用元 Gガイド
第89話
ある朝、パタリと松野家へのごみの投げ捨てが止まる。これで本当に終わったのか、不安と気味の悪さを感じるトキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)、錦織(吉沢亮)。そこに、牛乳配達から帰ってきた司之介(岡部たかし)から江藤知事(佐野史郎)の家が大変なことになっていると告げられる。知事の起こしたトラブルがきっかけで、世間の関心はトキから知事に移り、久しぶりに平和な時間がトキとヘブンに訪れる。
引用元 Gガイド
こうして世間の関心は、松野家から離れることになります。
さて、史実ではセツさんもラシャメンと呼ばれ、軽蔑されたのでしょうか?
小泉八雲とセツ夫妻も新聞記事がきっかけでラシャメン(洋妾)呼ばわりされた?史実とは?
セツさんは晩年、次男の巌さんたちに「ラシャメン(洋妾)」と周りから言われるのが、一番辛かったと話されたそうです。
ラシャメン(洋妾)とは
ラシャメン(洋妾)は西洋人の妾を意味します。外国人を相手する遊女もそう呼ばれていました。
「羅紗緬」と書いてラシャメン。羅紗は緬羊(羊毛用のヒツジ)のことで、ヒツジが使われたのには諸説あります。
当時、妾がいることはそれほど非難されることではありませんでした。
ですが洋妾となると話は別で、差別や偏見の対象となる存在。
それには報酬の高さもありました。洋妾たちは高給な装飾品を身に着けていたといいます。
外国人相手の遊女たちは、一般男性よりも高い報酬を短期間で受けていたので、周りからは妬まれる存在。
日本人相手の妾であれば、さほど非難もされませんが、洋妾に対してはやっかみもあったかもしれません。
また、外国人への嫌悪感もあったと思われます。
外国人の妻もラシャメン(洋妾)
国際結婚がまだ認知されていたかった時代です。当時国際結婚は「雑婚」と呼ばれていました。
外国の妻のことは「ラシャメン」と呼ばれ、蔑まれていたようです。
外国人相手の遊女と同じ、という感覚なのでしょうか?
当時の日本人は、外国人と性的関係を持つ女性全般を卑下する傾向にあったのかもしれません。
山陽新聞の記事にハーンの妾との記載が原因?
1891年6月の山陽新聞には、このような記事が掲載されたそうです。
ヘルン氏(ハーン)の妾は稲垣家の養女で、実家である小泉家は落ちぶれ、母親は乞食まがいにまでなり下がる。
この妾(セツ)は親孝行で、稲垣家のほか実母の面倒も見て、ヘルン氏から受け取った15円を与え、家や道具なども与えた。
それ以来、米も与えることになる
これはセツさんの親孝行を賞賛する記事なのですが、セツさんのことを「妾」と称しています。
洋妾ではなく、世の中からも認知?されている妾なので、記事に悪意はないと思われます。
新聞が発行されたとき、小泉八雲さんとセツさんは武家屋敷に引っ越して、6日後とのこと。
手続きが難しかったので、正式な結婚はまだ後になりますが、おふたりが夫婦として生活することになった直後です。
当時松江の人たちはセツさんが、女中として小泉八雲さんの家に入ったときからラシャメンと捉えていたので、新聞でも「妾」と称した可能性もあります。
セツさんがラシャメンと陰口を叩かれるようになったのは、新聞の掲載により広まった可能性はありますが、直接的な原因ではなく、それ以前からだったようです。
西田千太郎さえも「妾」と記載
朝ドラ「ばけばけ」で吉沢亮さんが演じている錦織のモデル、西田千太郎さんは、日記にセツさんのことを「妾」「愛妾」と記しているそうです。
西田千太郎さんについては、以下の記事でご紹介しいます。
西田千太郎さんは小泉八雲さんが「ハウスキーパー」を欲しがっていたことを、一番理解していた人物。
ですがあっという間にふたりは恋愛関係になったので、戸惑ったのかもしれませんね。
正式な結婚はまだ先になるので、妻と称することができず「妾」と記したのでしょうか?
そもそも「妾」は婚姻関係のある男性が、正妻以外の女性と関係を持つ、愛人のことを意味します。
小泉八雲さんは独身だったので、妾というのは正しくありません。
その日記を見た千太郎さんのご子息が、「妾」の部分を「セツ氏」に書き換えた形跡があるとのこと。
当時と今では「妾」の捉え方も、少し違うのかもしれませんね。
セツも嫌がらせされた?
おふたりのご子息によると、旅館に泊まりに行くと、小泉八雲さんには丁重に接するも、セツさんのことは見下す態度をする旅館もあったとか。
すると小泉八雲さんは怒り、別の旅館に変えていたといいます。
また、松江を去り熊本でのことでしたが、貧窮士族の子を預かり可愛がっていたのですが、その子が「洋妾の唄」を歌っただけで、小泉八雲さんは実家に送り返しています。
小泉ご夫妻は「洋妾」という言葉に、敏感になられていたのかもしれませんね。
小泉八雲さんは松江の人たちから愛されていたので、さすがに石を投げられたり、ゴミを捨てられたりしたことはないと思いますが、セツさんの精神的ダメージは大きいものだったと想像できます。
セツはラシャメン(洋妾)だったのか?
セツさんは女中として、住み込みで小泉八雲さんの家出働いていました。
ラシャメンとしての意味もあったのか?本当のところはわかりません。
息子さんは小泉八雲さんの厳格な性格から、それはあり得ないと否定されています。
「ばけばけ」制作統括の橋爪さんも「記録に残ってないのでよく分からない」とコメントされていました。
おふたりは出会ってから、半年後くらいには夫婦として暮らし始めています。
セツさんもラシャメンを覚悟で、女中の仕事を引き受けたようなので、実際にラシャメンだったのかどうかは、どうでもいいような気もします。
まとめ
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で、これまで庶民の羨望の的だったトキが、一転ラシャメン(洋妾)として嫌がらせをされるようになります。
これはヘブンのおかげで借金を完済できた、という記事が新聞に掲載されるためです。
史実ではセツさんもラシャメン(洋妾)と呼ばれ、辛い思いをされたそうです。
当時の新聞では借金完済ではありませんが、小泉八雲さんからのお金で、育ての親と実母たちの面倒をみた、という親孝行の記事。
その記事にハーン氏の「妾」と記載されていたのです。
セツさんは女中として小泉八雲さんの家に、住み込みで働き始めてからすぐ、ラシャメン(洋妾)という噂を立てられていたようです。
なので新聞が原因というわけではないと思いますが、ドラマでは新聞が直接的な原因となります。
史実ではラシャメン(洋妾)と呼ばれ、傷ついたセツさんを小泉八雲さんは全力でカバーしていたようです。
ドラマでどのように描かれるのか、楽しみです!


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